フルカウントと僕。
僕はジーパンが好きだ。
ジーパンは穿き続けると色落ちをする。
当たり前だけど、大事なことだ。
始めて買ったジーパンは15歳の時に、リーバイスの512。
太めのシルエットだったと思う。
いま思えば、「何だよそのチョイス」と鼻で笑ってしまいそうだが、当時の僕には一番格好よく見えた。
まぁ、それはそれとして。
7年ほど前に、レプリカジーンズというものを知った。
ドゥニームやエビスジーンズ、フラットヘッドにシュガーケーン。
レプリカジーンズの雑誌(分かる人には分かるだろう、誤字脱字が多いあの雑誌だ)を毎晩隅々まで読んで、買うべきジーパンを慎重に選んだ。
最終的に選んだのは、これだ。
フルカウントの1101。
またもや太めのシルエットだ。
決め手となったのは、ジンバブエコットンは穿き心地がいいという雑誌の一言だった。
この言葉に嘘はなかった。
穿く程に柔らかくなり、馴染んでくれた。
今までに穿いたジーパンの中でも一番穿き心地がいい。誇張なしに段違いだ。
色落ちも自然で気に入っている。
フルカウントの良さは、この自然な色落ちだと思う。
穿き過ぎて、膝は破けてヒゲのところも破けてきている。
定期的にしっかり洗っても、やはり生地には寿命があるのか。
革パッチもこの有り様だ。
まぁ、過ぎたことは仕方がない。
あのジーパン界の御大ではないが、たかがジーパンだしな。
それにしても、色落ちしたジーパンの写真を撮るのは楽しい。
終わり。