photograppler BAKI

ジーパンと靴の記録。基本的におっさんになりかけなので、独り言に近い。

失敗しないハイシャイン。

僕は靴磨きが好きだ。

靴を磨いては、一人、悦に入る。

嫁はそんな僕を見て「・・・どうなりたいの?」と真顔で言うが、まぁ、そんなことはどうでもいい。

話を進めよう。



靴磨きをしていると、壁にぶつかる。

ギターで言えば「F」(個人的にはBの方が本当の壁だと思う)

スケボーで言えば「オーリー」。

靴磨きでは、そう、ハイシャインである。

(偉そうなことを言っているが、僕は靴磨き初心者だ)

 

ハイシャインには賛否両論というか好みがある。

「あんまりギラギラしているのはちょっと・・・」

「革に悪そう」

 

それはそれでいい。

個人的には靴なんてある程度手入れされていれば、それ以上は自己満足の世界だと思っている。

 

しかし、ハイシャインを自分の手で行ったことがある人間が「好きじゃない」というのと、

一度もやったことがない、もっといえば成功したことがない人間が言うのでは重みが違う。

 

ちなみに僕はハイシャインに成功したことがなかった。

簡単によく光ると評判の、KIWIパレードグロスを使ってもうまくいかなかった。

結果、「あ、俺?敢えてハイシャインはしてないんだよ?ハイシャインするよりクレムで磨いたくらいの光り方が好みなんだよねー」と分かってるヤツを演じていた。

ダサい。ダサいしイタい。

 

そんな僕が、今夜5分でハイシャインに成功したので記しておきたい。

当たり前だが、靴磨きの腕が突然上がった訳ではない。

 

これを買ったのだ。

f:id:photograppler:20160210000418j:plain

ブートブラックのハイシャインセット。

ハイシャインベースとハイシャインコートと専用クロスと靴べらがセットになって¥2,700(税込)だ。

ちなみにだが、靴べらは例え50円で売ってても買わないくらい安っぽい。

せめてブートブラックのロゴでも入っていて欲しかった。

まぁ、おまけ程度に考えておこう。

楽天を探せば送料込みのお店もあるので、気になる人はどうぞ。

 

 

使い方は簡単だ。

(説明口調が偉そうだが、ハイシャインに成功しているので許して欲しい)

まず、ハイシャインベースを薄く塗る。

(塗る際はボロ布でもいいし、セットになっているクロスでもいい。僕は面倒なので指で直接塗りこんだ)

2分ほど待つ。

息をはぁーと吹きかけて、軽く磨く。

(さすがにここからは布を使おう。僕は着古したTシャツで磨いた)

 

次に、ハイシャインコートを塗る。

軽ーく磨く。

息をはぁーと吹きかけて、また軽ーく磨く。

ここまでおよそ4分。

 すると。

「おおおおお?これ、光っているんじゃないか?」

もう一度、ハイシャインコートを塗り、また息を吹きかけて軽く磨いてやると

「なにこれすごい」

「ちょっとなにこれ本当すごい」

 

塗って磨いてを繰り返すほどに鏡面に近づいていく。

 

f:id:photograppler:20160210002416j:plain

 

写真では伝わらないだろうが、上から覗くと顔が映る。

ちなみにこの靴は、有名メーカーのものではない。

というか靴メーカーの靴ですらない。タケオキクチで1.5万円くらいの安物だ。

 

あまりにも簡単だ。

簡単すぎて、人類が手に入れてはいけない力を手に入れたような気がした。

 

長くなったな。

仕上がりは満足だが、革が何かでコーティングされているようで、革への影響を考えると常用は控えたい。

ハイシャインが必要なドレッシーな場面が出てきたら、これを使えばいい訳なので気も楽だ。

 

何よりも明日からは、

「あ、俺?敢えてハイシャインはしてないんだよ?ハイシャインするよりクレムで磨いたくらいの光り方が好みなんだよねー」

この言葉にどっしりと重みが出ることだろう。

(今までの人生で1回しか言ったことないけど)

 

 

終わり。